人間合格ブログ

サードウェーブ系ブログです。

わたしがメタル好きだった頃

友人のライブに行った。

自分はピアノ以外の楽器を経験したことがない。
しかし音楽は好きで、高校生の頃からライブに行くことが多かった。
ひきこもりがちで友達も少なかった中学生の頃は音楽と本が唯一の救いだった。

当時はメロスピと呼ばれるジャンルのとにかく速くてメロディアスな音楽や、テクい感じでドラムやギターがドコドコピロピロしてるプログレメタル殺意を感じるメタルばかりを聞いていた。
mixiで知り合った人とラウドパークで会ったりもした。
全身黒い服に真っ赤な口紅が正義だと思っていた。

大学生になると環境が変わったおかげか比較的明るい音楽を好むようになった。
大学生活は最高に楽しく、毎日が飛ぶようにすぎていった。
メタルを聞くことも忘れ、コンテストモデルやサークル活動に勤しみ、所属学部以外の単位を取りまくり(理系でも司書資格を取らせてくれた大学にマジ感謝)、インドにハマった。

そうこうしているうちに音楽への情熱が薄れ、中高生の頃は頻繁に更新されていたiPodのラインナップにも変化がなくなってきていた。
社会人になりその傾向はさらに顕著になった。

地方転勤になり、通学時間片道電車で90分の生活から通勤時間片道徒歩15分の生活になる。
家に帰って音楽を聞く余裕はなかった。
それでも営業車内で流行りの音楽を適当に流すようなサービスに甘んじることで、社会に適応できる気がした。

転職して生活が落ち着いた今ではEDMをよく聞いている。
社会人になってもパンクバンドを継続している友人は、舞台上でとても良い表情をしていた。
ダイブする観客を見ながら、メタルを愛していたあの頃を思い出した。