人間合格ブログ

サードウェーブ系ブログです。

欲望の話

編集という仕事

強欲である。自他問わず睡眠欲・食欲・性欲・その他ありとあらゆる欲の先にある世界に触れてみたいと思ってしまう。

欲の根源が好奇心であれコンプレックスであれ、そこに欲がある限り消費文化は果てなく続く。

「欲を可視化する仕事」といつかどこかの編集者が言っていた。

昨年4月に転職し、なんちゃって編集者としてWEBメディア界隈にどっぷり浸かった9ヶ月間は、人間の欲について延々と考え続けていた。

 

退職エントリその後

昨年の5月頃、社名を出して退職エントリを書いた。

あれについては今でも突っ込まれることが多く、正直恥ずかしい!と思っている。

そもそも自分の意志で書いたものではない、社名を出すつもりはまったくなかった、などなど、こちらで言い訳させていただきたいことは山ほどあるが、今さらぐちぐち言っても遅い。いちど公開してしまったものを削除することほど恥ずかしいことはない。

であれば、自分の得になりそうな方法を考えるしかない。

本気でWEBメディア編集者として生きるなら、自分のブログ運営くらい楽勝でこなさねば……と考え、googleアドセンスやらアナリティクスやら何やら導入したが、12月末で異動となり、編集業からは離れることとなった。

 

相談を受けることが増えた

「編集者」という肩書きが消え、営業組織だかなんだかよくわからん生まれたてのチームに配属され、運良く自分がずっとやりたいと思っていた仕事を担当することができた。こんなところで夢が叶うとは思ってなかった!とガッツポーズしてウオーーーと叫んでまわりたい気持ちだったが、3月末はキャパオーバーしてはじめて会社で泣いた。

社会人になり3年が経つのにいまだに要領が悪く、周囲に迷惑をかけてばかりで本当にどうしようもない25歳だなーーーアホーーーーーー

とは思うものの、できることは毎日少しずつ確実に増えている。

 

退職エントリをきっかけとし、前職の内定者から会いたいという連絡をもらうこともあった。顔も名前も知らぬ他人へアドバイスなんておこがましいことを自分がすべきではないと思いつつ、即返信して会った。

「前職と別の会社のどちらに行くか迷っている」という相談だった。

選択肢として私が提示できるのは下記の4つ。

①私の前職

②別の会社

③私が今勤めている会社

④独立やその他の道

 

立場上、③で話を進めたかった。

が、①を結論として話してしまうくらい、前職が好きだった。

後日、「①に決めました」と連絡をもらったときは思わず笑みがこぼれるくらい、前職に入社したことも、今の会社に転職したこともまったく後悔していない自分がいることに気付いて、これはなかなか幸せな人生だぞ、とニヤニヤした。

 

欲に忠実な人間でありたい

きっと彼は私の結論を聞かなくても①の道を選んでいたのだと思う。

①を選びたいという潜在的な欲を「おまえは正しい」と肯定することでその後の行動を後押しする。

今の私の会社には、そういう人間が多い。

 

彼はどのような気持ちで先日の入社式に臨んだのだろうか。

「内定先OGの本音を知りたい」という純粋な欲だけで、退職後の私に連絡してきた彼に負けないよう、私も引き続き欲深く生きたいと思う。

 

ちなみに、昨年お遊びで導入したアドセンスは毎月100円の利益を出している。

検索ワードに人間の欲が見える。

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